発達障害、とくにADHDやアスペルガー、高機能自閉症の子供たちは小さいころから不器用で、実は失敗経験を多く積んで育ってきたことが多いです。
そんな子達に会うと「ぼく、何も出来ない子だから」「おこられてばっかりだから」「悪い子だから」と自己否定している子供ばかりなのです。子供ばかりでなく大人の発達障害の人もそうです。「仕事で失敗ばかりするから」「人付き合いが下手だから」と自分を見下げてしまいがちです。
これを「セルフエスティームが下がっている」といいます。このセルフエスティームを上げなければいけないのです。成功体験を多く積ませる。そのことにより自信を持たせてやる気を持たせるのです。
それには「~してはいけません」などの非定型ではなく「こうしましょう」と提案・肯定型の姿勢で接しなければいけません。
問題集も「70点しか取れなかった」と怒るのではなく、「70点も取ってきた、すごい!」とほめるわけです。人間は悪い点を見つけるのは得意ですが、実はほめる点を見つけるのは難しく「ああ、そんなことしたら○○さんにしかられるからやめなさい!」という命令しか出来ないわけです。
そこを逆転の発想で「ああ、ここはこうしましょうねえ」と命令ではなく、提案をするわけです。そうすることにより自分で選択できる範囲が増えて自分に自信がつくのです。ただ、ほめてばかりというわけにはいきません。時には叱ることも大切です。
じゃあ、どこまで叱ってどこからほめればいいの、ということになります。叱るポイントは「命にかかわることをしそうなとき」に、つまり危険なときにとめます。だめ。と短く叱ります。決してだらだら文句をならべて愚痴ったりしてはいけません。
あのお母さんにああ言われるからやめようとか、お父さんに叱ってもらいますとか、他の第三者を引き合いに出してもいけません。その人がいないときに、してもよいことを肯定してしまうので、それは(よく使いやすいですが)なるべくさけましょう。